問題 1: 抗てんかん薬の選択

42歳女性、部分てんかんの治療が必要です。最も適切な第一選択薬はどれですか?

 

1フェニトイン
2バルプロ酸ナトリウム
3レベチラセタム
4フェノバルビタール

 

正解: 3. レベチラセタム
解説:
レベチラセタムは部分てんかんの治療でよく用いられる薬剤で、血中濃度モニタリングが不要であり、副作用プロファイルも良好です。バルプロ酸ナトリウムは部分てんかんではなく全般てんかんに推奨されることが多いです。フェニトインとフェノバルビタールは古い薬剤であり、副作用のリスクが高いため第一選択にはなりません。

 

問題 2: 医療用麻薬の適切な使用

68歳男性、がん性疼痛があり、モルヒネの使用が開始されました。この場合、最も適切な指導内容はどれですか?

 

1モルヒネは必ず依存性を引き起こすため使用を避けるべき
2排便困難が起きた場合は医師に相談する
3痛みが和らいだら直ちに服用を中止する
4禁断症状が出た場合は服用量を増やす

 

正解: 2. 排便困難が起きた場合は医師に相談する
解説:
モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬は、便秘の副作用が高頻度で起こります。そのため、便秘予防の指導と適切な下剤の併用が推奨されます。モルヒネは医師の指示に従い適切に使用すれば、安全かつ効果的に疼痛を管理できます。痛みが和らいだからといって自己判断で中止するのは危険です。

 

問題 3: 感染症治療薬の選択

60歳男性、腎機能低下があり(eGFR 25mL/min/1.73m2)、敗血症性ショックと診断されました。この場合に推奨される抗菌薬はどれですか?

 

1バンコマイシン
2ピペラシリン・タゾバクタム
3メロペネム
4リネゾリド

 

正解: 3. メロペネム
解説:
敗血症性ショックの治療では、広域スペクトルを持つ抗菌薬の迅速な投与が重要です。メロペネムは腎機能に応じた用量調整が可能で、敗血症の原因菌をカバーすることが多い薬剤です。他の薬剤も場合によっては使用されますが、腎機能低下時の選択としてメロペネムが適切です。

 

 

 

問題 4: 副作用のモニタリング

62歳男性、心不全の治療のためにスピロノラクトンを服用しています。この患者で定期的にモニタリングすべき検査項目として最も重要なのはどれですか?

 

1血糖値
2血中カリウム濃度
3白血球数
4尿酸値

 

正解: 2. 血中カリウム濃度
解説:
スピロノラクトンはアルドステロン拮抗薬であり、高カリウム血症のリスクがあります。特に腎機能が低下している患者ではカリウム濃度を定期的にモニタリングする必要があります。他の選択肢も患者の状態に応じて確認する場合がありますが、高カリウム血症は優先度が高い副作用です。

 

問題 5: 薬物動態と腎機能

70歳男性、腎機能低下(eGFR 30mL/min/1.73m2)が認められています。この患者に処方する際、腎機能の影響を最も受けやすい薬剤はどれですか?

 

1アセトアミノフェン
2アミノグリコシド系抗菌薬
3ロサルタン
4ワルファリン

 

正解: 2. アミノグリコシド系抗菌薬
解説:
アミノグリコシド系抗菌薬は腎排泄型であり、腎機能低下時に蓄積しやすく、腎毒性や耳毒性のリスクが高まります。他の薬剤は腎機能の影響を受けにくいか、影響が限定的です。腎機能低下患者には用量調整が必要です。

 

問題 6: 抗うつ薬の副作用

42歳女性、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)を服用中です。この薬剤の副作用として最も一般的に認められるものはどれですか?

 

1高血圧
2性機能障害
3低血糖
4尿閉

 

正解: 2. 性機能障害
解説:
SSRIの副作用として、性機能障害(性欲減退や遅漏など)が比較的高頻度に認められます。その他の副作用には悪心や頭痛、眠気などがありますが、性機能障害は治療継続に影響することもあるため、患者に説明しておくことが重要です。

 

問題 7: 小児における解熱薬の使用

5歳の小児が発熱のため解熱薬を必要としています。最も適切な選択肢はどれですか?

 

1アスピリン
2イブプロフェン
3ジクロフェナク
4インドメタシン

 

正解: 2. イブプロフェン
解説:
小児における解熱薬の第一選択はアセトアミノフェンまたはイブプロフェンです。アスピリンはライ症候群のリスクがあるため、15歳未満の小児では禁忌です。ジクロフェナクやインドメタシンは小児には推奨されません。

 

問題 8: 高齢者の薬物有害反応

80歳女性、高血圧と慢性腎不全の治療中。カルシウム拮抗薬(アムロジピン)が処方されています。この患者に最も注意すべき副作用はどれですか?

 

1便秘
2浮腫
3高カリウム血症
4骨粗鬆症

 

正解: 2. 浮腫
解説:
カルシウム拮抗薬(特にアムロジピン)は末梢血管拡張による浮腫が一般的な副作用です。高齢者では特に注意が必要です。他の選択肢はカルシウム拮抗薬には一般的ではありません。

 

問題 9: 抗ウイルス薬の適応

45歳男性、慢性B型肝炎と診断されました。この患者における第一選択の抗ウイルス薬はどれですか?

 

1リバビリン
2エンテカビル
3オセルタミビル
4ソホスブビル

 

正解: 2. エンテカビル
解説:
慢性B型肝炎の治療では、エンテカビルやテノホビルが第一選択となります。リバビリンはC型肝炎の一部治療に使用され、オセルタミビルはインフルエンザ治療に、ソホスブビルはC型肝炎の治療に使用されます。

 

問題 10: 薬物性肝障害

50歳男性、アセトアミノフェンを過剰服用してしまった可能性があります。この場合、最も適切な対応はどれですか?

 

1活性炭の投与
2N-アセチルシステインの投与
3グルカゴンの投与
4高カロリー輸液の開始

 

正解: 2. N-アセチルシステインの投与
解説:
アセトアミノフェンの過剰摂取は肝障害を引き起こす可能性があり、早期にN-アセチルシステインを投与することで肝保護効果が得られます。活性炭は直後であれば有効ですが、時間経過後は効果が期待できません。