細胞の構造


細胞内に存在、遺伝情報(DNA)の大部分を含む。
※バクテリアには核が存在しない。核は、細胞の遺伝情報の保存及び伝達を担う。
細胞分裂時にはDNAの複製が核内で進む.
タンパク質合成に必要なRNAは大部分核内でDNAを鋳型にして合成される.
核は核膜という二層の膜で囲まれています。
核の成分は、主に DNA と塩基性タンパク質のヒストンである。

 

核小体
真核生物の核内にある小体
リボソームRNAの合成とリボソームの組み立てを行っている。

 

 

核膜
真核生物の核と細胞質とを境とする二重構造膜である。
二重構造膜は50〜80nmの核膜孔で貫かれている。

 

 

核膜孔
水溶性物質が核膜を通過する唯一の経路とされている。外径4.5nm以下のものは自由に通し、12.5nm以下のものは通さないがそれより大きいRNA-タンパク質複合体を通すなど複雑な選択的および能動的透過の機構が想定されている。

 

 

滑面小胞体
膜の細胞質側表面にリボソームが付着していない小胞体であり、細胞外にタンパク質分泌をしない。一般には脂質の代謝が主な機能であり、粗面小胞体の膜と連続している。

 

 

粗面小胞体
膜の細胞質側表面に多数のリボソームが付着している小胞体。肝臓、すい蔵など大量のタンパク質を細胞外へ分泌する臓器の細胞には著しく発達している。

 

 

細胞膜
5nmほどの脂質二重層を形成している。細胞を外界から区別しているだけでなく、栄養分の摂取、イオンの透過、生理活性物質などの分泌、食作用等の細胞の生理的機能に重要な役割を果たしている。

 

 

ゴルジ体
ゴルジ体は分泌細胞の場合、小胞体で合成された物質(糖鎖など)を濃縮し、加工し分泌顆粒に送る。

 

 

染色体
化学組成はDNAとヒストンが主体であり、これに非ヒストンタンパク質、RNAなどが加わる。DNAはヌクレオーム構造をとっている。

 

 

微小管
真核生物に広く存在する管状構造。構成成分はチューブリンという球状のタンパク質である。チューブリンは有糸分裂阻害剤(コルヒチン、ビンカアルカロイド、ポドフィロトキシン)を結合する性質がある。

 

 

ミトコンドリア
ATPを合成する酸化的リン酸化が主な役割。内膜はひだ状に折れ込んだ複雑なクリステを形成している。ミトコンドリア内膜に囲まれた空間はマトリックスと呼ばれている。また、ミトコンドリアには固有のミトコンドリアDNAがある。

 

 

リソソーム
加水分解酵素を含む小体。細胞内外の生体高分子を加水分解酵素により消化する器官であり、白血球などでは殺菌の役割ももつ。リソソーム内は酸性に保たれる機構はリソソーム膜のATP依存性のH 輸送による。

 

 

リボソーム
細胞内に多数ありタンパク質生合成の場として働くリボ核タンパク粒子である。

 

 

液胞
細胞内で膜に囲まれて存在する透明な水溶性部分である。正常動物細胞では認められる例は少ない。細胞の老化に伴い大きくなる。

 

 

葉緑体
光合成の全過程が行われる光合成器官。