パーキンソン病私たちが生活をするうえで、通常スムーズな動作、運動が実行できるのは大脳皮質から線条体を介し淡蒼球へと伝える興奮性の運動調節及び中脳の黒質から線条体を介し淡蒼球へと伝える抑制性の運動調節がうまく調和しバランスをとっているおかげである。黒質から投射を受ける線条体の所在は随意運動の制御に関与する大脳基底核である。また、この黒質から線条体に投射する神経はドパミン作動性神経である。パーキンソン...
神経系疾患記事一覧
アルツハイマー型認知症アルツハイマー型認知症は、認知症を主体とした神経変性疾患である。また、この疾患は遺伝子素因と環境要因による多因子疾患と考えられている。疾患を組織学的な面からみた場合、老人斑や神経原線維変化の出現を特徴とし、病理学的な視点で見た場合、大脳の全般的な萎縮が見られる。脳の萎縮は徐々に進行し記銘力障害を主とした中核症状の進行と抑うつ、睡眠障害、徘徊、幻覚・妄想といった周辺症状が出現し...
統合失調症は、主に思春期から青年期に発症する精神疾患である。この疾患は妄想、幻聴・幻覚、思考異常等を主症状とし、幻覚や妄想、自我障害等は陽性症状として分類され、感情鈍麻や能動性消失などの症状は陰性症状として区別される。統合失調症の発症機序を説明する仮説はいくつか存在し、有力視されているものとしては、ドパミン仮説やグルタミン仮説のほか遺伝などの素因にストレスが加わることで発症するストレス脆弱性モデル...